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- キャンプって何を持って行けば良い?
- おすすめのテントや寝袋は?
- キャンプ場ってどうやって探す?
- キャンプってルールやマナーはあるの?
キャンプ初心者は何から始めれば良いか分からず、いきなり道具を買ってしまいがちです。
でもいきなり道具を買ってキャンプに行ってしまうと、つぎのようなリスクも。
- 無駄なキャンプ道具を買ってお金を無駄にしてしまう
- キャンプ場でツライ目や恥ずかしい目に遭う
この記事ではそんなリスクを下げるため、キャンプの始め方を5つのステップに分けて解説します。
この記事を読んで、効率よくキャンプ道具を揃えていきましょう。
キャンプの始め方 Step1|基本を6つ知っておこう
いきなり道具をそろえてキャンプに行くのはトラブルのもと。道具をそろえる前に、最低限のキャンプの基本を確認しておきましょう。
知っておきたいキャンプの基本は次の6つ。
実践的なハウツー
具体的なキャンプ場の探し方や道具のそろえ方、テントの立て方など、より実践的なハウツーを先に確認しておきたい人は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
1-1|キャンプの種類
「キャンプ」といっても、次のようにいろいろな種類があります。
「宿泊の有無」の違い
◆ キャンプ・・・通常の泊まりのキャンプ
◆ デイキャンプ・・・泊まらず、日帰りのキャンプ。おもにBBQが目的。
「人数やメンバー」の違い
◆ ソロ・・・1人でキャンプ
◆ デュオ・・・カップルなど、2人でキャンプ
◆ ファミリー・・・家族でキャンプ
◆ グループ・・・友達同士や、家族間でキャンプ
「泊まる場所やシーン」の違い
◆ テント泊・・・テントを設営して泊まる。
◆ コテージ泊・・・家具や家電の設備が整っている小屋(コテージ)で宿泊。風呂、トイレ、ベッド等が備え付けられていることも。
◆ グランピング・・・用意されている「豪華なテント」で宿泊。ラグジュアリー感があり快適に過ごせるが、高額。
◆ ビバーク・・・登山や渓流釣りなどで、一時的にテントを張ること。「仮眠のためのテント設置」の要素が強い。
この記事で解説するキャンプは【テント泊】。テント泊について詳しく解説していきます。
ほかにも次のようなキャンプがあります。
- おうちキャンプ
- 自宅の庭やベランダでするキャンプ。手軽にできて人気が高まりつつあるが、自宅にスペースが必要。
- ツーリングキャンプ
- バイクや自転車で行くキャンプ。持っていくキャンプ道具は軽量で小型なものが多い。
- ブッシュクラフトキャンプ
- ナイフを使用して、現地の枝や石を活用するワイルドなキャンプ。難易度は高い。
1-2|キャンプ場の種類
キャンプ場もいろいろな種類があります。
「区画分け」の違い
◆ フリーサイト・・・テントを立てる場所は、キャンプ場内であれば自由。基本的にどこにでもテントを立てられる。
◆ 区画サイト・・・テントを立てる場所がロープや樹木で区切られ、決められている。区画の大きさはキャンプ場によって様々。
≫ 初心者は「区画サイト」がおすすめ!「区画サイト」と「フリーサイト」の違いを徹底解説
「ロケーション」の違い
◆ 林間・・・木々に囲まれたキャンプ場。夏は日かげが多くて涼しいが、虫が多い。
◆ 川沿い・・・川が近くにあるキャンプ場。渓流釣り・水遊びが出来るが、増水など自然災害に注意。
◆ 湖畔(みずうみ)・・・静かで落ち着いた雰囲気。水場に発生しやすいアブやブヨに注意。
◆ 高原・・・標高が高く涼しいが、日射しをさえぎる木が少なく暑くなることも。風も強め。
◆ 海辺・・・海釣りやマリンスポーツが楽しめる。強風や海特有の危険生物、水難事故に注意。
次のような初心者向けの機能や設備の整ったキャンプ場もあります。
- オートキャンプ場
- 車のとなりにテントを立てられる。荷物の出し入れがラク。雨天など緊急時もすぐ車に避難できる。
- 高規格キャンプ場
- 料金は高めだが、風呂やトイレなど施設がキレイで充実している。テントの設営サポートや、食材まで用意してくれるキャンプ場もある。
≫ 初心者にオススメ!高規格キャンプ場の設備やサービスを徹底解説
- 電源付きキャンプ場
- 屋外電源が設置されている。電気毛布や扇風機、ドライヤーなど、家電を持参して使うことができる。
また、
- デイキャンプ(日帰りキャンプ)が出来るキャンプ場
- 直火(台を使わず地面で直接焚き火をすること)禁止のキャンプ場
- 花火ができるキャンプ場
など、キャンプ場によって多種多様です。
管理人が不在であったり管理が行き届いていないキャンプ場もあれば、ホテル並みにスタッフが常駐している高規格キャンプ場など、キャンプ場によって雰囲気はずいぶん違います。
初心者にオススメのキャンプ場の条件はつぎのとおり。
初心者におすすめキャンプ場の条件
1 オートキャンプ場
2 高規格
3 自宅から近い
4 AC電源付き
5 夏場であれば、【林間】か【川沿い】
初めてキャンプに行くなら、【オートキャンプ場】と【高規格】の条件はとくにオススメ。
Step4で解説するけど、「デイキャンプが出来る」かどうかも重要だよ。
1-3|キャンプの流れとスケジュール
一般的なモデルケースの【1泊2日キャンプ】の流れを紹介します。
キャンプ当日のスケジュールをイメージしましょう。
このスケジュールは1つの例。過ごし方はキャンパーの自由です。
準備も含めた、もっと細かいキャンプのスケジュールや、スケジュールを組む時の注意点は次の記事をご覧ください。
1-4|キャンプにかかる費用
「キャンプにかかる費用」といっても、つぎの2つに分かれます。
- キャンプ道具を一式そろえるのにかかる初期費用
- キャンプに行くごとにかかる、1回あたりの費用
この2つの費用について、それぞれ解説します。
① 道具購入にかかる初期費用
キャンプの道具を買いそろえるための費用の目安は、つぎのとおり。
キャンプの初期費用の目安
ソロキャンプ・・・3~7万円
ファミリーキャンプ・・・7~15万円
キャンプの初期費用は、つぎの条件によって変わります。
- 「購入しないでレンタルするか」
- 「どの程度のグレードにするか」
- 「キャンプの人数」
目安は、ソロキャンプなら3~7万円、ファミリーキャンプなら7~15万円。
予算の内訳はつぎのとおり。
- キャンプ用品の予算内訳(予算が10~15万円の場合)
- テント・・・3~5万円
タープ・・・1~2万円
寝袋・・・1~2万円
マット・・・5千~2万円
イス・テーブル・・・5千~2万円
ランタン・・・1~2万円
調理器具(グリルやバーナー)・・・1万円
その他小物類・・・2~3万円
僕は当時、2人でのキャンプ道具を10万円くらいで一通り買いそろえました。
ほかのキャンパーの初期費用や費用を下げるコツについて、キャンパー30人にアンケートをとりました。そのアンケート結果の記事もあわせてご覧ください。
② 1回あたりの費用
1回キャンプにかかる費用の目安はつぎのとおり。
1回のキャンプにかかる費用の目安
ソロキャンプ・・・5千~1万円
ファミリーキャンプ・・・1万~1.5万円
1回のキャンプにかかる費用は、つぎのような条件によって変わります。
- 「何泊か」
- 「何人か」
- 「キャンプ場のグレード」
- 「食材の手配の方法」
- 「途中に寄る観光スポット」
目安は、ソロキャンプなら5千~1万円、ファミリーキャンプなら1万円~1.5万円くらい。
費用の内容は、おもに次のとおり。
- キャンプ場の使用料(1泊あたり3,000~10,000円)
- 食材費
- 交通費
- ガスや炭・薪などの消耗品費
初めていくキャンプ場であれば、値段が高めでも設備が整ってる高規格のキャンプ場にいく事をオススメします。
キャンプに慣れてきたら、少しずつ安めのキャンプ場でコストを抑えていく方法もアリね。
キャンプ1回あたりの費用のアンケート結果と、コストを下げるコツは、つぎの記事をご覧ください。
1-5|キャンプに必要な道具
キャンプに必要な道具を紹介します。つぎの表は、僕が実際にキャンプで使っているチェックリスト。
毎回コレを見ながら、忘れ物が無いかをチェックしてます。
小物類も含めるとかなり多く感じますが、最初からすべてを持っていく必要はありません。赤字の道具を優先してそろえていきましょう。
このチェックリストの内容を詳しく解説した記事も、あわせてご覧ください。
それぞれのキャンプ道具の解説は、「Step3 道具をそろえよう」でしていくよ。
1-6|キャンプに適した季節
キャンプを始めるのに最適な季節は春。続いて秋、夏の順にオススメです。
キャンプというと「夏」のイメージが強いですよね。でも夏は暑すぎて、テントを設営するだけでも汗だくに。熱中症のリスクもあり、夜は暑くて眠れないことも。
春や秋がオススメな一番の理由は「気候が安定しているから」。春や秋は、暑すぎず寒すぎず、屋外で過ごすには最適の季節です。
春はサクラや新緑、秋は紅葉。景色が楽しめるのも、オススメの理由だよ。
秋より春の方がオススメな理由は、春の場合、「春→夏→秋」と長期間キャンプを楽しめるため。(冬は初心者には寒くて厳しすぎるため、やめておきましょう。)
ただし春と秋は昼夜の寒暖差に注意が必要です。また秋はアブやブヨなどの吸血昆虫が発生しやすいので注意しましょう。
もちろん夏だって十分キャンプを楽しめます。
夏休みを利用して長期キャンプを楽しんだり、川遊びやマリンスポーツとキャンプを掛け合わせたり。夏ならではのメリットもたくさんあります。
夏キャンプの暑さのしのぎ方や、季節別のキャンプの楽しみ方や注意点は、つぎの記事をご覧ください。
キャンプの始め方 Step2|注意点やルールを知ろう
キャンプは自然のなかで行う活動。自然災害や野生動物のリスクととなり合わせです。
本サイトで独自にとったキャンパーへのアンケートでも、いろいろなケースで危険な目に遭っていることが分かります。キャンプ場の危険なポイントや注意点は事前に把握しておきましょう。
キャンプのルールやマナーも併せて確認しておきたいところ。
キャンプの注意点やルールを知っておけば、トラブルや事故のリスクも減って純粋にキャンプを楽しめますよ。
このStep2では、キャンプの注意点やルールをつぎの3つにわけて解説します。
2-1|キャンプの心構え
初心者キャンパーが心がけてほしいのは、つぎの3つ。
- 無理をしない
- 最初から高望みしない
- 自然を甘く見ない
初心者がよくやる失敗例は、スケジュールを詰め込みすぎることです。
凝ったアウトドア料理を作りたい!
まき割りや焚き火に挑戦したい!
ボートや釣りもやってみたい!
初めてのキャンプでは、慣れない設営作業や屋外での調理で時間がなくなりがち。焦りばかり生まれてしまいます。
キャンプは、「テントの設営」「屋外での食事」「テントで寝る」これだけでも新鮮で十分楽しめます。
初回キャンプのスケジュールは最小限にしておきましょう。慣れてきたら少しずつ挑戦していく、というスタイルを強くオススメします。
キャンプの食事は、カップラーメンだけでも十分に美味しいよ。
2-2|キャンプの注意点
キャンプでは様々な場所や状況にリスクが潜んでいます。実際にキャンプ経験者が体験した失敗談をいくつか紹介します。
8年
女性
高地でテントを張った晩に天候が悪化し、一晩雨と強風の中過ごした時はテントごと飛ばされないか心配で眠れませんでした。
10年以上
男性
夜になって就寝と思ったら大雨が降ってきて、車に避難したことがあります。
6年
男性
テントの中にスズメバチが入ってきたときは困りました。
追い出すために帽子をかぶり、タオルを顔に巻き付け、厚手のシャツを着てうちわでなんとか追い出した覚えがあります。
2年
女性
小川で遊んでいるときにすぐそばに子供がヘビを見つけました。後で調べれば「ヤマカガシ」という強毒のヘビでした。
2年
女性
山の夜の気温をあまり調べずに、軽装で行ってしまい、とても寒く凍死するかと思った。
6年
女性
薪割りをしていて手の指を怪我した。夜だったので病院も行けず、ドラッグストアも近くにないので、ありったけの絆創膏で対応した。
みんないろいろなトラブルを経験していて、挙げればキリがないほど。
注意点をカテゴリー別に分けると、次のようになります。
- 注意点のカテゴリー
- ・動物や植物に関する注意点
・天候に関する注意点
・キャンプ道具購入時の注意点
・準備に関する注意点
・テント等設営時の注意点
・料理やBBQに関する注意点
・火の取り扱いに関する注意点
・睡眠に関する注意点
・子連れファミリーキャンプの注意点
これらカテゴリー別に、キャンプの注意点とその対策方法を紹介した記事がこちら。
動物や植物、天候の注意点は命に関わることもあるため、必ずチェックしておきましょう。
2-3|キャンプのルールとマナー
キャンプには最低限知っておくべきルールやマナーが存在します。
「キャンプのルールやマナー」というと不安に感じてしまいがちですが、最低限の知識を確認すれば十分。必要以上に構えることはありません。
「気をつけているキャンプのルールやマナー」について、熟練キャンパーにアンケートをとった結果は次のとおり。
もっとも多くのキャンパーが気をつけているのが「キャンプ場のルール」。
「キャンプ場のルール」とは
それぞれのキャンプ場で定められた独自ルールのこと。「〇〇キャンプ場ではOK」のルールも、「△△キャンプ場では禁止」という事はよくあります。
よくあるキャンプ場のルールは、つぎの6つ。
- よくあるキャンプ場のルール
- 直火の可否
花火の可否
ペット同伴の可否
サイレントタイムの有無と時間帯
ゴミ捨てのルール
オーディオ機器の使用の可否
キャンプ場のルールはホームページに載っていることが多いです。キャンプ場を選ぶときに確認しておきましょう。
上記6つの「よくあるキャンプ場のルール」の詳細や、そのほかのルール・マナーは、こちらの記事でくわしく解説しています。
≫ 「キャンプ場のルール」を含む、キャンプ初心者が知っておくべきルールとマナー12選
ルールを意識しすぎてキャンプ自体がつまらなくなっては本末転倒です。
ルールやマナーと適度な距離感を持って、キャンプを楽しみましょう。
キャンプの始め方 Step3|道具をそろえよう
キャンプの基礎知識と注意点を学んだところで、実際にキャンプ道具を揃えていきます。
ココが一番楽しいところですね!
ここではつぎの4つのパートに分けて、キャンプ道具をそろえるまでの流れを解説します。
3-1|キャンプ道具一覧
つぎの表は、Step1の「キャンプに必要な道具」でも紹介した実際に毎回キャンプで使っているチェックリストです。
このリストの道具すべてを用意する必要はありません。まずは赤字のキャンプ道具を優先してそろえれば十分です。
このあとの「効率よい道具のそろえ方」で解説しますが、自宅にあるもので代用したりレンタルサービスを活用して、購入するものを減らせます。
3-2|キャンプ道具の種類と選び方
ここではメインとなるキャンプ道具7つの種類と選び方を解説していきます。
テント
コテージ泊でない限り必須。
テントの形は、大きく分けて「ドーム型」、「2ルーム型」、「ワンポール型」があります。
ドーム型 | 2ルーム型 | ワンポール型 | |
特徴 | スタンダードなテント 寝室のみ | 寝室とリビングの2部屋あるテント | ポール(棒)を中心に1本立てるだけのテント |
メリット | 初心者でも設営しやすい | プライベート感がある 虫が侵入しづらい タープが無くても食事が出来る | おしゃれ ポール(棒)の数が少なく、慣れると設営がカンタン |
デメリット | 食事用スペースのため、別途タープが必要 | 大きくて設営が大変 収納時かさばる | 三角形なので、スミに行くほど狭くなる 設営に少しコツがいる |
オススメな人 | 初心者 | 虫が苦手な人 プライベート感を出したい人 | 設営の手間を減らしたい人 おしゃれなテントが欲しい人 |
ほかにも「ロッジ型」や「カマボコ型」などいろいろありますが、初心者向けではないので割愛します。
初めて購入したテントの種類について、30人のキャンパーにアンケートを取ったときの結果は次のとおり。
やっぱりドーム型が一番人気ね。
キャンプ初心者におすすめのテントはどれか?キャンパー200人にアンケートをとった結果と選び方のコツを紹介した記事はこちらになります。
≫【キャンパー200人アンケート】かんたん設営でコスパ良し!初心者向けテントおすすめ9選
僕が実際に使用してきたテントの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
寝袋・枕
寝袋は基本的に価格と機能は比例します。値段が高いほど「軽くて収納時に小さくなるのに温かい」です。
寝袋(シュラフ)は大きく分けて封筒型とマミー型に分かれます。
マミー型 | 封筒型 | |
形 | 芋虫のような形。足先が少し細い。 | 長方形。普通の布団に近い感覚。 |
メリット | 気密性が高く、肩まで覆えて温かい | リーズナブル |
デメリット | 値段が高い | 寒さに弱い |
適した季節 | オールシーズン | 春・夏・秋 (寒い時期には不向き) |
価格の目安 | 5,000~80,000円 | 2,000~10,000円 |
封筒型とマミー型、それぞれメリットデメリットがありますが、初心者は「封筒型が無難」です。理由はつぎの2つ。
- マミー型に比べて安い
- 布団と似た感覚で、普段に近い感覚で眠れる
寝袋にあまり予算を掛けられないなら、補助として自宅の毛布や布団を持って行く事をおすすめします。
枕はいつも使ってる枕を持って行った方が無難で快適。
キャンプ初心者におすすめの寝袋はどれか?キャンパー70人にアンケートをとった結果を紹介した記事はこちらになります。
≫ 【キャンパー70人徹底調査】初心者向けおすすめシュラフ・寝袋ランキング9選
僕が実際に使用してきた寝袋の紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
マット
「敷布団」の役割を果たすマット。寝袋の下に敷きます。マットが無いと、地面の『固さ』と『冷たさ』でまともに眠れません。
初心者は軽視しがちですが、じつは重要なキャンプ道具。
マットは大きく分けて、次の3種類があります。
- クローズドセルマット
- インフレーターマット
- エアマット
安く済ませるには「クローズドセルマット」ですが、薄いのが難点。「寝床の固さ・冷え」のリスクは高まります。
おすすめは「厚さ5㎝以上あるインフレーターマット」。設置もしやすく、5㎝ほどの厚みがあれば最低限の快適性は確保されます。
キャンプ初心者におすすめのマットはどれか?キャンパー100人にアンケートをとった結果を紹介した記事はこちらになります。
≫【キャンパー100人徹底調査】初心者向けおすすめマットランキング7選
僕が実際に使用してきたマットの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
ランタン
キャンプの夜を明るく照らす必須アイテム。ランタンの灯りが弱いと、寂しく不安な雰囲気に。
ランタンの種類は、電池式、ガス式、オイル式と、大きく分けて3つあります。
この3つの種類の特徴をまとめて比較すると、次の表のとおり。
電池式 | ガス式 | オイル式 | |
燃料 | 電池もしくは充電 | ガス缶 | ホワイトガソリン 灯油 パラフィンオイル |
メリット | 手軽 火を使わず安全 テント内でも使える | 明るい(光量が強い) | 雰囲気が出やすい 燃料が安い |
デメリット | 電池の交換・廃棄が手間 雰囲気が出にくい | ガスの取扱いに注意 テント内では使えない 標高の高いところでは使えない | テント内では使えない オイルの取扱いが手間 |
ランタンの種類とそれぞれの特徴と、ランタンの選び方を詳しく解説した記事はこちらになります。
ランタンはつぎの2つの用途に分けて用意しましょう。
- 広範囲を明るくするための、強い灯りのランタン(メインランタン)
- 手元やテーブルだけの狭い範囲を照らす、弱い灯りのランタン(サブランタン)
最低でも2つ、出来れば3つ用意したいところ。
キャンプ初心者でも使いやすいランタンはどれか?キャンパー100人にアンケートをとった結果を紹介した記事はこちらになります。
≫ 【キャンパー100人にアンケート】初心者向けおすすめランタン6つ厳選紹介!
僕が実際に使用してきたランタンの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
タープ
タープとは、布とポールで作る屋根のこと。
雨や日射しからキャンパーを守ってくれたり、他のキャンパーとの目隠としてプライベート感を作れます。
テントの形が2ルーム型の場合はタープは不要です。
タープの種類は、大きく分けて次の4つに分類されます。この4つの種類の特徴はつぎの表のとおり。
初心者にオススメなのは【スクリーンタープ】か【ワンタッチタープ】。
ワンタッチタープは設営がとてもカンタンですが、キャンプの雰囲気は少し出にくいです。
虫嫌いな女性や子供がいる場合は、設営はすこし手間ですがスクリーンタープがオススメです。
テントを2ルーム型(寝室とリビングが一体化)にするのもオススメです。
キャンプ初心者でも使いやすいタープはどれか?キャンパー170人にアンケートをとった結果を紹介した記事はこちらになります。
≫ 【170人キャンパーおすすめ】初心者向けお手軽タープ9つ
僕が実際に使用してきたタープの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
テーブル・イス
キャンプの肝となる食事に重要なテーブルとイス。
これらを選ぶとき、最初に『ロースタイル』か『ハイスタイル』、どちらにするか決めましょう。
ロースタイル
『ロースタイル』はテーブルの高さが25~30㎝程度。地面に近い位置で食事をとるスタイル。
焚き火との相性がバツグン。最近のキャンプの傾向はロースタイルの方が主流。立ち座りの動作がしづらい。
ハイスタイル
家のダイニングテーブルと同じ高さで食事をとるスタイル。
小さい子供がいたり、焚き火をするにはロースタイルがオススメ
僕が実際に使用してきたイス・テーブルの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
≫ 8年目キャンパーも使用。初心者におすすめのイスとテーブル
グリル・バーナー
BBQなど、火を使う調理をするのに必須となるのがグリルやバーナー。
グリル
下に炭を置いて、網焼きする調理器具。炭の火起こしや後始末が大変だが、キャンプの雰囲気が出やすく、炭焼き肉など美味しく仕上がりやすい。
バーナー
ガスで調理をする調理器具。ガスがあればカンタンに調理が出来る。
ガス燃料切れや機器の故障、標高の高い場所(目安は2,000m以上)ではガスが点かない、といったリスクに注意。
初心者にオススメしたいのはバーナー。とくにカセットコンロがオススメです。
自宅にあれば、新たに購入する必要もありません。炭を使うグリルに比べて調理がカンタンで、失敗しにくい点も初心者向け。
カセットコンロのデメリットは、「キャンプしてる感じ」が出にくいこと。
キャンプに慣れてきた2回目以降から、グリルに挑戦してみましょう。
僕が実際に使用してきたグリル・バーナーの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
≫ 8年目キャンパーも使用。初心者におすすめのグリルとバーナー
3-3|購入する場所
購入する場合、どこで購入するかも重要です。
大きく分けて、【実店舗で直接購入】【ネットサイトで購入】の2つがあります。
購入先 | 実店舗 | ネットサイト |
メリット | ・買う前に商品を体感出来る ・店員に商品の説明を聞ける | ・商品の種類が豊富 ・商品の最安価格で買える ・口コミを見れる |
デメリット | ・商品の種類に限りがあるので比較出来ない ・店舗価格なので最安ではない ・店員にも知識のバラつきがある | ・買うまで実物を確認出来ない ・口コミが正しいとは限らない |
僕は実店舗で、店員さんに色々聞きながら直接購入しました。
どちらも一長一短ですが、安く購入するなら楽天などでまとめ買いが圧倒的にお得です。その場合のデメリットは、商品の良し悪しを店員に聞けないこと。あらかじめ、本サイト(なおきゃん)や色々なキャンプブログから情報を収集していきましょう。
≫【キャンパー200人アンケート】初心者向けテントおすすめ9選
≫ 【キャンパー70人アンケート】初心者向けシュラフ・寝袋おすすめ9選
≫ 【キャンパー100人アンケート】初心者向けランタンおすすめ6選
≫【キャンパー100人アンケート】初心者向けマットおすすめ7選
3-4|効率よい道具のそろえ方
最初からキャンプ道具をすべてそろえるのは難しいと思います。つぎの2点を意識しながら、効率よくキャンプ道具をそろえましょう。
- 小物類は家にあるもので代用
- 値段の高いテントやタープはレンタルも選択肢に入れる
調理小物(ハシ・皿・包丁など)は専用の道具を買わなくても、自宅のキッチンにあるものを持って行けば十分です。
自宅で使ってる調理小物は、キャンプ場でも十分使えます。
テントやタープ、寝袋は安くはありません。キャンプ場やキャンプ用品レンタルサイトで借りることも選択肢に入れておきましょう。
最近では道具をキャンプ場で受け取って、キャンプ場にそのまま返却できる便利なサービスもあります。
実際にレンタルしてみたときのレビュー記事はこちらです。
≫ キャンプ用品レンタルサービス『hinataレンタル』レビュー。利用の流れと注意点を解説。
1回のキャンプで飽きてしまう・・・かも?
キャンプに行ってみて「キャンプが自分に合わなかった…」となると、買った物が無駄になってしまいます。購入するものは最小限で抑えましょう。
「まずはキャンプを試してみたい」という人にレンタルサービスは最適だよ。
キャンプの始め方 Step4|デイキャンプに挑戦しよう
道具を揃えたら、『いよいよ1泊の本番キャンプに挑戦!』は少し無謀です。
間違いなく、現地でアタフタして焦ります。
テントやタープをまともに設営できないと思います。
そこでまずは「デイキャンプ」に行って予行演習をしましょう。宿泊しない分、時間や体力、金銭的にも負担が少なくて済みます。
デイキャンプとは
宿泊しない「日帰りキャンプ」のこと。メインはバーベキューのことが多い。
『昼前にチェックイン → テーブルやイスだけ出す → 食事やアクティビティを楽しむ → 夕方に撤収してチェックアウト』が一般的なデイキャンプの流れ。
4-1|デイキャンプで予行演習しよう
通常デイキャンプでは、テントや寝袋を持って行く必要はありません。
でも今回のデイキャンプの目的は「本番キャンプの予行演習」です。
実際の本番でのキャンプと同様の荷物を持って行きましょう。荷物を車に積み込む作業も重要な練習です。
思ったより荷物が載せづらいと思います
現地では、つぎのようなことを試します。
- BBQや調理
- 火起こし
- テント設営
- タープ設営
- ランタンの点灯
- 寝袋・マットの出し入れ
- 撤収作業
どの作業も予想以上に時間がかかって焦ると思います。デイキャンプでキャンプ場の雰囲気に慣れていきましょう。
4-2|デイキャンプ場の選び方
デイキャンプをするキャンプ場はどこでもOK、というわけではありません。なるべく本番で泊まる予定のキャンプ場にしましょう。
デイキャンプに行ったキャンプ場なら、トイレや水洗い場の状況やキャンプ場独自のルールも分かっていて、心にも余裕が生まれます。
そしてStep1の「キャンプ場の種類」でも説明したとおり、
これら条件をメインに候補地を決めましょう。
「日帰りキャンプ不可」のキャンプ場もあるので、よく確認しましょう。
キャンプ場を探す時はつぎのサイトがオススメです。
くわしいキャンプ場の探し方を、こちらの記事で解説してますので、併せてご覧ください。
4-3|デイキャンプの注意点
注意点として、デイキャンプでもテントを張ると、宿泊と同じ金額が掛かる場合があります。
またキャンプ場によっては、デイキャンプを受け付けていない(宿泊のみ)ところもあります。デイキャンプ可能か、事前に確認しておきましょう。
4-4|不安が残るなら再トライ
デイキャンプをすると『設営や撤収の大変さ』を実感するかと思います。
人によっては、本番のキャンプが不安になる人もいるかもしれません。
その場合は何度かデイキャンプをしてみましょう。何回も設営すれば設営時間は短縮していきます。
自信がついた段階で本番キャンプに挑みましょう。
また、不安がある場合、本番のキャンプ予約をとるとき「アーリーチェックイン」を使いましょう。
アーリーチェックインとは
通常より早くチェックインができるサービス。チェックインは13時頃が一般的だが、アーリーチェックインでは午前からチェックインできる。
「アーリーチェックイン」が出来るキャンプ場であれば、ユックリ焦らずにテント設営できます。宿泊料がすこし高くなることが多いので、予算との兼ね合いで決めましょう。
キャンプの始め方 Step5|キャンプ本番!
デイキャンプを通してキャンプの雰囲気に慣れたら、本番のキャンプに行きましょう!
デイキャンプをした時点で、キャンプの流れはほとんど掴めています。
5-1|デイキャンプとの違いは宿泊すること
デイキャンプとの違いは、当然ですが「宿泊」することです。
デイキャンプと違い、本番のキャンプで注意・確認したい点はつぎのとおり。
ランタンの確認
ランタンが故障して灯りが点かないと、夜間のキャンプは不可能です。
日中のうちに点灯チェックして、万が一ランタンが点かない場合はレストハウスでレンタルするなど、早めに対策しましょう。
寝床の確認
寝床がしっかり出来ているかは、キャンプの重要な要素です。寝床が固かったり底冷えしたりするとキャンプの快適さは激減します。
隣人キャンパーの騒音や早朝の鳥のさえずりによる睡眠妨害リスクに備えて、耳栓を用意しておくと万全です。
風呂はどうするか
キャンプ中の風呂は、つぎの3パターンがあります。
- 風呂に入らない
- キャンプ場内のシャワー設備や風呂を利用
- キャンプ場近くの入浴施設を利用
男性メンバーだけだったり、寒い季節で汗をかかないキャンプであれば風呂に入らない人もいます。
いっぽう暑い時期のキャンプや、メンバーに女性がいる場合は、風呂かシャワーはほぼ必須になります。
キャンプでお風呂事情は、キャンパーごと違うね。
≫【キャンパー30人アンケート】キャンプ中のお風呂はどうしてる?
キャンプ場外の入浴施設を利用する場合、キャンプ場の門限時間を考慮してスケジュールを組みましょう。
最悪、入浴施設から車で戻ってきたら入場門が閉まっていて入れない、なんてケースもあり得ます。
防寒対策
標高の高いキャンプ場の夜は、日中では想像できないくらい冷え込む事が多いです。
僕の初めてのキャンプは5月のゴールデンウィーク。夜は寒くて眠れなかった記憶があります。
真夏以外はカイロやフリースなど、十分な防寒対策は必須、と思っておいた方が良いです。
キャンプで役立つ防寒具
◆ セーター、トレーナーなど厚めのインナー
◆ パーカー、ダウンジャケットなどのアウター
◆ 毛布
◆ カイロ
◆ 湯たんぽ
翌日の天気確認
1日目の天気が良くても、撤収時の2日目に雨が降った場合、撤収作業が非常に大変になります。
雨で濡れているテントやタープを仕舞うのはかなり大変。
状況に応じて「日帰りキャンプに変更する」という選択肢があることも覚えておきましょう。
とくに初めてのキャンプであれば、無理はぜったい禁物です。
テントの乾燥
雨が降っていなかったとしても、テントは夜露で濡れます。
ドーム型テントではひっくり返して乾かしてから撤収が一般的な方法。
テントを結露から守るコツは、ブルーシートをテント下に敷いておくと、テントが濡れずに済みます。
キャンプの始め方がわかったら道具をそろえよう!
この記事ではキャンプの始め方を解説してきました。
キャンプの準備は、情報だけ仕入れて「結局どのキャンプ道具を買えば良いの・・・?」と迷ってしまい、結局キャンプに行かない人も多いです。
なおきゃんでは多くのキャンパーにアンケートをとりながら、そしてキャンプ歴8年の僕自身の経験を踏まえながら初心者におすすめ出来るキャンプ道具を紹介しています。
道具購入で迷ってる方は、これらの記事が道具をそろえるときの指標になるので、あわせてご覧ください。
「いきなり購入するのはハードルが高い!」という人は、キャンプ場で道具を直接レンタル・返却できる「hinataレンタル」の記事が参考になると思います。
この記事について、ご質問やご意見がございましたら、下記フォームよりお問い合わせください。