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「キャンプを始めたい!でも何から準備すれば・・・?」
- 初心者に必要な最低限のキャンプ道具は?
- 初心者にオススメのキャンプ場は?
- キャンプにはどんなルールやマナーがあるの?
- キャンプ場ではどう過ごす?(スケジュールは?)
分からないことだらけ。
基礎知識がないまま道具を購入したりキャンプに行くのは危険です。
自然災害や野生動物の被害にあったり、マナー違反で他のキャンパーとトラブルになってしまうことも。

僕(ジュン)はキャンプ歴8年。キャンプインストラクターの資格を保有してます。キャンプ未経験者へのアドバイスを何度も行ってきました。
この記事では初心者キャンパーが知っておくべき情報を凝縮して、知識ゼロからキャンプに行くまでの流れを5つのステップで体系的にまとめました。
キャンプまでの流れ
5ステップ

このステップどおりに準備していけばバッチリ!あとはキャンプを楽しむだけです。
Step1 キャンプの基本を知ろう

キャンプについて何も調べず、道具だけそろえてキャンプに行くのはトラブルのもと。
道具をそろえる前に、最低限の基本を確認しておきましょう。

キャンプ道具の購入前に、基本を確認。
最低限確認しておきたい基本知識は次の6つ。
1-1|キャンプの種類
「キャンプ」といっても、次のようにいろいろな種類があります。
「宿泊の有無」の違い
◆ キャンプ・・・通常の泊まりのキャンプ
◆ デイキャンプ・・・泊まらず、日帰りのキャンプ。おもにBBQが目的。
「人数やメンバー」の違い
◆ ソロ・・・1人でキャンプ
◆ デュオ・・・カップルなど、2人でキャンプ
◆ ファミリー・・・家族でキャンプ
◆ グループ・・・友達同士や、家族間でキャンプ
「泊まる場所やシーン」の違い
◆ テント泊・・・テントやタープを設営して泊まる。
◆ コテージ泊・・・家具や家電の設備が整っている小屋で宿泊。風呂、トイレ、ベッド等も通常備え付けられている。
◆ グランピング・・・「豪華なテント」で宿泊。お手軽で快適に過ごせるが、基本高額。
◆ ビバーク・・・登山や渓流釣りなどで、一時的にテントを張ること。「仮眠のためのテント設置」の要素が強い。


この記事で想定しているキャンプは【テント泊】。テント泊について、詳しく解説していきます。
その他にも、次のようなキャンプの種類もあります。
- おうちキャンプ
- 自宅の庭やベランダでするキャンプ。手軽にできて人気が高まりつつあるが、自宅に相当のスペースが必要。
- ツーリングキャンプ
- バイクや自転車で行くキャンプ。持っていくキャンプ道具は軽量で小型なものが多い。
- ブッシュクラフトキャンプ
- ナイフを使用して、現地の枝や石を利用して過ごすワイルドなキャンプ。難易度は高い。

1-2|キャンプ場の種類
キャンプ場もいろいろな種類があります。
「区画分け」の違い
◆ フリーサイト・・・テントを立てる場所は、場内であれば自由。基本的にどこにでもテントを立てられる。
◆ 区画サイト・・・テントを立てる場所がロープや樹木で区切られ、決められている。区画の大きさはキャンプ場によって様々。

≫ 初心者は「区画サイト」がおすすめ!「区画サイト」と「フリーサイト」の違い
「ロケーション」の違い
◆ 林間・・・木々に囲まれたキャンプ場。夏は日かげが多くて涼しいが、虫が多い。
◆ 川沿い・・・川が近くにあるキャンプ場。渓流釣り・水遊びが出来るが、増水など自然災害に注意。
◆ 湖畔(みずうみ)・・・静かで落ち着いた雰囲気。水場に発生しやすいアブやブヨに注意。
◆ 高原・・・標高が高く涼しいが、日射しを遮る木がなく、暑くなることも。また風が強め。
◆ 海辺・・・海釣りやマリンスポーツが楽しめる。強風や海特有の危険生物に注意。

そのほかにも、次のような初心者向けのキャンプ場もあります。
- オートキャンプ場
- テントの横に車を横付けできる。荷物の出し入れがラク。雨天など緊急時も、すぐ車に避難できる。
- 高規格キャンプ場
- 料金は高めだが、風呂やトイレなど施設がキレイで充実している。テントの設営サポートや、食材を用意してくれるキャンプ場もある。
≫ 初心者にオススメ!高規格キャンプ場とは? - 電源付きキャンプ場
- 屋外電源が設置されている。電気毛布や扇風機、ドライヤーなど、家電を持参して使うことができる。

また、
- デイキャンプ(日帰りキャンプ)が出来るキャンプ場
- 直火(台を使わず地面で直接焚き火をすること)禁止のキャンプ場
- 花火ができるキャンプ場
など、キャンプ場によって多種多様です。


管理人が不在であったり管理が行き届いていないキャンプ場もあれば、ホテル並みにスタッフが常駐している高規格キャンプ場など、キャンプ場によって雰囲気はずいぶん違います。
色々なキャンプ場があるなか、初心者にオススメのキャンプ場は次のとおり。
初心者におすすめキャンプ場の条件
1 オートキャンプ場
2 高規格
3 自宅から近い
4 AC電源付き
5 夏場であれば、【林間】【川沿い】のロケーション

初めてキャンプに行くなら、【オートキャンプ場】と【高規格】はとくにオススメ。

Step4で解説するけど、「デイキャンプが出来る」かどうかも重要だよ。
1-3|キャンプの流れとスケジュール
1泊2日のキャンプの流れを紹介します。

キャンプ当日のスケジュールをイメージしましょう。



このスケジュールは1つの例。過ごし方はキャンパーの自由です。
準備も含めた、もっと細かいキャンプのスケジュールや、スケジュールを組む時の注意点は次の記事をご覧ください。
1-4|キャンプにかかる費用

「キャンプにかかる費用」といっても、つぎの2つに分かれます。
- キャンプ道具を一式そろえるのにかかる初期費用
- キャンプに行くごとにかかる、1回あたりの費用
この2つの費用について、それぞれ解説します。
① 道具購入にかかる初期費用
キャンプの初期費用の目安
ソロキャンプ・・・3~7万円
ファミリーキャンプ・・・7~15万円
キャンプの初期費用は、つぎの条件によって変わります。
- 「購入しないでレンタルするか」
- 「どの程度のグレードにするか」
- 「キャンプの人数」
目安としては、ソロキャンプなら3~7万円、ファミリーキャンプなら7~15万円。
予算の内訳はつぎのとおり。
- キャンプ用品の予算内訳(予算が10~15万円の場合)
- テント・・・3~5万円
タープ・・・1~2万円
寝袋・・・1~2万円
マット・・・5千~2万円
イス・テーブル・・・5千~2万円
ランタン・・・1~2万円
調理器具(グリルやバーナー)・・・1万円
その他小物類・・・2~3万円

僕は当時、2人でキャンプに行ってましたが、10万円くらいで一通り買いそろえました。ほとんどコールマン製。

購入費用について、キャンパー30人にアンケートをとりました。そのアンケート結果や、購入費用を下げるコツをつぎの記事に記載したので、ご覧ください。
② 1回あたりの費用
1回のキャンプにかかる費用の目安
ソロキャンプ・・・5千~1万円
ファミリーキャンプ・・・1万~1.5万円
1回のキャンプにかかる費用も、
- 「何泊か」
- 「何人か」
- 「キャンプ場のグレード」
- 「食材の手配の方法」
- 「途中に寄る観光スポット」
といった条件によって変わります。
目安としては、ソロキャンプなら5千~1万円、ファミリーキャンプなら1万円~1.5万円くらい。
費用の内容は、
- キャンプ場の使用料(1泊あたり3,000~10,000円)
- 食材費
- 交通費
- ガスや炭・薪などの消耗品費
などがあります。

ただし、初めていくキャンプ場であれば、多少値が張っても設備が整ってる高規格のキャンプ場にいく事をオススメします。

キャンプに慣れてきたら、少しずつ安めのキャンプ場でコストを抑えていく方法もアリね。
キャンプ1回あたりの費用についてのアンケート結果と、コストを下げるコツについては、つぎの記事をご覧ください。
1-5|キャンプに必要な道具

キャンプに必要な道具を紹介します。
このあと紹介する表は、僕が実際にキャンプで使っているチェックリスト。

毎回コレを見ながら、忘れ物が無いかをチェックしてます。
小物類も含めるとかなり多く感じますが、最初からすべてを持っていく必要はありません。赤字の道具を優先して用意していきましょう。

これらキャンプ道具を、写真付きでくわしく解説した記事がこちら。「初めてのキャンプでは何を優先して持っていくか」についても解説しています。

実際に用意する手順は、Step3 道具を揃えようで解説していくよ。
1-6|キャンプに適した季節

キャンプを始めるのに最適な季節は春。続いて秋、夏の順にオススメです。
春や秋がオススメな一番の理由は、「気候が安定しているから」。
秋より春の方がオススメの理由は、春の場合、「春→夏→秋」と長期間キャンプを楽しめるため。(冬は初心者には寒くて厳しすぎるため、やめておきましょう。)
キャンプのイメージは「夏」が強いと思います。でも夏は暑すぎて、テントを設営するだけでも汗だくに。熱中症のリスクもあり、夜は暑くて眠れないことも。

いっぽう春や秋は、暑すぎず寒すぎず、屋外で過ごすには最適の季節。

春はサクラや新緑、秋は紅葉。景色が楽しめるのも、オススメの理由だよ。
ただし春と秋は昼夜の寒暖差に注意が必要です。また秋はアブやブヨなどの吸血昆虫への注意も必要です。

もちろん夏にキャンプを始めることも出来ます。
夏休みを利用して長期キャンプを楽しんだり、川遊びやマリンスポーツとキャンプを掛け合わせたり。夏ならではのメリットもたくさんあります。
夏キャンプの暑さのしのぎ方や、季節別のキャンプの楽しみ方や注意点は、つぎの記事をご覧ください。
Step2 キャンプの注意点やルールを知ろう

キャンプは自然のなかで行う活動。自然災害や野生動物のリスクととなり合わせです。
本サイトで独自にとったキャンパーへのアンケートでも、いろいろなケースで危険な目に遭っていることが分かります。
キャンプ場の危険なポイントや注意点は事前に把握しておきましょう。
またキャンプのルールやマナーも併せて確認しておきたいところ。

キャンプの注意点やルールを知っておけば、無用なトラブルも避けられ、純粋にキャンプを楽しめます。
このStep2では、
この3つに分けて解説します。
2-1|キャンプの心構え
初心者キャンパーが心がけてほしいのは、つぎの3つ。
- 無理をしない
- 最初から高望みしない
- 自然を甘く見ない
初心者がよくやる失敗例は、スケジュールを詰め込みすぎることです。

凝ったアウトドア料理を作りたい!
まき割りや焚き火に挑戦したい!
ボートや釣りもやってみたい!
初めてのキャンプでは、慣れない設営作業や屋外での調理で時間がなくなりがち。焦りばかり生まれてしまいます。

キャンプは、「テントの設営」「屋外での食事」「テントで寝る」これだけでも新鮮で十分楽しめます。
初回キャンプのスケジュールは必要最小限にしておきましょう。慣れてきたら少しずつ挑戦していく、というスタイルを強くオススメします。

キャンプの食事は、カップラーメンだけでも十分に美味しいよ。

2-2|キャンプの注意点
キャンプでは様々な場所や状況にリスクが潜んでいます。実際にキャンプ経験者が体験した失敗談をいくつか紹介します。

8年
女性
高地でテントを張った晩に天候が悪化し、一晩雨と強風の中過ごした時はテントごと飛ばされないか心配で眠れませんでした。

10年以上
男性
夜になって就寝と思ったら大雨が降ってきて、車に避難したことがあります。

6年
男性
テントの中にスズメバチが入ってきたときは困りました。
追い出すために帽子をかぶり、タオルを顔に巻き付け、厚手のシャツを着てうちわでなんとか追い出した覚えがあります。

2年
女性
小川で遊んでいるときにすぐそばに子供がヘビを見つけました。後で調べれば「ヤマカガシ」という強毒のヘビでした。

2年
女性
山の夜の気温をあまり調べずに、軽装で行ってしまい、とても寒く凍死するかと思った。

6年
女性
薪割りをしていて手の指を怪我した。夜だったので病院も行けず、ドラッグストアも近くにないので、ありったけの絆創膏で対応した。
キャンパーごとに様々なトラブルを経験していて、挙げればキリがないほど。
注意点をカテゴリー別に分けると、次のようになります。
- 注意点のカテゴリー
- ・動物や植物に関する注意点
・天候に関する注意点
・キャンプ道具購入時の注意点
・準備に関する注意点
・テント等設営時の注意点
・料理やBBQに関する注意点
・火の取り扱いに関する注意点
・睡眠に関する注意点
・子連れファミリーキャンプの注意点
これらカテゴリー別に、キャンプの注意点とその対策方法を紹介した記事がこちら。

とくに動物や植物、天候の注意点は命に関わることもあるため、必ずチェックしておいてください。
2-3|キャンプのルールとマナー

キャンプには最低限知っておくべきルールやマナーが存在します。
初心者キャンパーにアンケートをとったところ、

経験者なら知っていて当然の暗黙のルールがありそうで怖い

知らないマナーとかマイナールールがあって犯しそうで心配
このような声が多くありました。
「キャンプのルールやマナー」というと不安に感じてしまいがちですが、最低限の知識を確認すれば十分。必要以上に構えることはありません。
「キャンパー自身が気をつけているキャンプのルールやマナー」について、熟練キャンパーにアンケートをとった結果は次のとおり。

もっとも多くのキャンパーが気をつけているのが「キャンプ場のルール」。
「キャンプ場のルール」とは
それぞれのキャンプ場で定められた独自ルールのこと。「〇〇キャンプ場ではOK」のルールも、「△△キャンプ場では禁止」という事はよくあります。
よくあるキャンプ場のルールは、つぎの6つ。
- よくあるキャンプ場のルール
- 直火の可否
花火の可否
ペット同伴の可否
サイレントタイムの有無と時間帯
ゴミ捨てのルール
オーディオ機器の使用の可否
キャンプ場のルールはホームページに載っていることが多いです。キャンプ場を選ぶときに確認しておきましょう。
上記6つの「よくあるキャンプ場のルール」の詳細や、他のルールやマナーについてはこちらの記事でくわしく解説しています。
≫ 「キャンプ場のルール」を含む、キャンプ初心者が知っておくべきルールとマナー12選

過度に意識しすぎてキャンプ自体がつまらなくなっては本末転倒です。
ルールやマナーについて適度な距離感を持って、キャンプを楽しみましょう。
Step3 キャンプ道具を揃えよう
キャンプの基礎知識と注意点を学んだところで、実際にキャンプ道具を揃えていきます。

ココが一番楽しいところですね!
3-1|キャンプ道具一覧
Step1の「キャンプに必要な道具」でも紹介しましたが、次の表は実際に僕が、毎回キャンプで使っているチェックリストです。

このリストすべてを用意する必要はありません。初回キャンプで優先して持っていきたいキャンプ道具は赤字で記載してあります。赤字のキャンプ道具を優先してそろえていきましょう。

このあと解説しますが、すべてを購入する必要はありません。
自宅にあるもので代用したり、レンタルサービスを活用して、購入するものを減らしましょう。
3-2|キャンプ道具の特徴と選び方
ここではメインとなるキャンプ道具8つの特徴と選び方を解説していきます。
テント

コテージ泊でない限り必須。
大きく分けて、「ドーム型」、「2ルーム型」、「ワンポール型」があります。
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ドーム型 | 2ルーム型 | ワンポール型 | |
特徴 | スタンダードなテント 寝室のみ | 寝室とリビングの2部屋あるテント | ポール(棒)を中心に1本立てるだけのテント |
メリット | 初心者でも設営しやすい | プライベート感がある 虫が侵入しづらい タープが無くても食事が出来る | おしゃれ ポール(棒)の数が少なく、慣れると設営がカンタン |
デメリット | 食事用スペースのため、別途タープが必要 | 大きくて設営が大変 収納時かさばる | 三角形なので、スミに行くほど狭くなる 設営に少しコツがいる |
オススメな人 | 初心者 | 虫が苦手な人 プライベート感を出したい人 | 設営の手間を減らしたい人 おしゃれなテントが欲しい人 |

キャンプ初心者は設営がカンタンな「ドーム型」がオススメ
初めて購入したテントの種類について、30人のキャンパーにアンケートを取りました。
アンケート結果は次のとおり。


やっぱりドーム型が一番人気ね。
僕が実際に使用してきたテントの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
寝袋・枕

寝袋(シュラフ)は大きく分けて封筒型とマミー型に分かれます。
マミー型 | 封筒型 | |
![]() | ![]() | |
形 | 芋虫のような形。足先が少し細い。 | 長方形。普通の布団に近い感覚。 |
メリット | 気密性が高く、肩まで覆えて温かい | リーズナブル |
デメリット | 値段が高い | 寒さに弱い |
適した季節 | オールシーズン | 春・夏・秋 (寒い時期には不向き) |
価格帯 | 5,000~80,000円 | 2,000~10,000円 |
基本的に価格と機能は比例します。
特にマミー型はピンキリ。
値段が高いほど、「軽くて収納時に小さくなるのに温かい」です。(中の綿の質と量の差による)
安く済ませるなら封筒型ですが、キャンプ場の夜は予想以上に冷え込みます。
封筒型では、夏以外の季節は寒くて眠れない可能性があります。(マミー型でも安価な商品だと寒い)
予算との兼ね合いで寝袋に金額を掛けられないようであれば、補助として自宅の毛布を持って行く事をおすすめします。
枕はいつも使ってる枕を持って行った方が無難で快適。車の積載容量と相談しながら決めましょう。
僕が実際に使用してきた寝袋の紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
マット

「敷布団」の役割を果たすマット。寝袋の下に敷きます。
初心者に見落とされがちですが、実は重要な道具。
寝る時にマットが無いと、地面の『固さ』と『冷たさ』でまともに眠れません。
マットは大きく分けて、次の3種類があります。
- インフレータブルマット
- 折りたたみマット、巻きマット
- コット
安く済ませるには「折りたたみマット」ですが、価格を下げるほど「寝床の固さ・冷え」リスクは高まります。
地面が柔らかい芝生のキャンプ場ならマットの必要性が低く、安価なマットでも対応しやすいです。

僕が実際に使用してきたマットの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
ランタン

キャンプの夜を明るく照らす必須アイテム。
ランタンの灯りが弱いと、寂しく不安な雰囲気に。
広範囲を明るくするための強い灯りのランタンと、手元やテーブルだけの狭い範囲を照らす弱めのランタンがあると良いです。
最低でも2つ、出来れば3つ欲しいところ。
僕が実際に使用してきたランタンの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
タープ

タープとは、布とポールで作る屋根のこと。
雨や日射しからキャンパーを守ってくれたり他のキャンパーとの目隠としてプライベート感を作り上げてくれます。
テントの形がツールームテントの場合は不要ですが、タープがあればキャンプの利便性がはるかに高まります。
初心者にオススメなのは、【スクリーンタープ】か【ワンタッチタープ】。
ワンタッチタープは設営がとてもカンタンですが、キャンプの雰囲気は少し出にくいです。
雰囲気・安定性・虫よけ。このあたりを考慮して初心者にオススメなのは、スクリーンタープです。

テントをツールーム型(寝室とリビングが一体化)にするのもオススメです。
僕が実際に使用してきたタープの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
テーブル・イス

キャンプの肝となる食事に重要なテーブルとイス。
これらを選ぶ時、最初に決めるべきことは、『ロースタイル』か『ハイスタイル』か、です。

『ロースタイル』はテーブルの高さが25~30㎝程度。地面に近い位置で食事をとるスタイルです。
焚き火との相性がバツグン。
『ハイスタイル』は、家のダイニングテーブルと同じ高さで食事をとるスタイルです。
最近のキャンプの傾向は『ロースタイル』の方が主流ですが、ロースタイルは立ったり座ったりの動作が少し面倒です。

子供が居たり、焚き火をするにはロースタイルがオススメ
僕が実際に使用してきたイス・テーブルの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
≫ 8年目キャンパーも使用。初心者におすすめのイスとテーブル
グリル・バーナー
BBQなど、火を通す調理をするのに必須となるのがグリルやバーナー。
グリル
下に炭を置いて、網焼きする調理器具。炭を使うので火起こしや後始末が大変だが、キャンプの雰囲気が出やすく、炭焼き肉など美味しく仕上がりやすい。

バーナー
ガスで調理をする調理器具。ガスがあればカンタンに調理が出来るので初心者にはこちらがオススメ。
ガス燃料切れや機器の故障、標高の高い場所ではガスが点かない、といったリスクに注意。

初心者にオススメしたいのはバーナー。とくにカセットコンロがオススメです。
自宅にあれば持っていくだけで、新たに購入する必要もありません。炭を使うグリルに比べて調理が段違いにカンタンで、失敗しにくい点も初心者向け。
デメリットは、「キャンプ感」が出にくいこと。

キャンプに慣れてきた2回目以降から、グリルに挑戦するのがオススメです。
僕が実際に使用してきたグリル・バーナーの紹介と比較レビューは、こちらの記事をご覧ください。
≫ 8年目キャンパーも使用。初心者におすすめのグリルとバーナー
3-3|道具のそろえ方
予算によっては、キャンプ道具を全てを揃えるのが難しい場合もあるかと思います。そこで、つぎの2点を意識しながら、効率良くキャンプ道具をそろえましょう。
効率の良いキャンプ道具のそろえ方
◆ 小物類は家庭にあるもので代用する。
◆ 値段の高いテントやタープはレンタルも選択肢に入れる
小物類、とくにハシ・皿・包丁などの調理小物は、自宅のキッチンにあるものを持って行くことをオススメします。


自宅で使ってる調理小物は、キャンプ場でも使えます。
またテントやタープ、寝袋は決して安くはありません。
キャンプ場、もしくはキャンプ用品レンタルサイトで借りる、というのも選択肢に入れておきましょう。
キャンプ道具をレンタルしているサービスもあります。
キャンプ場で直接受け取って、キャンプ場でそのまま返却できるサービスです。

≫ キャンプ用品レンタルサービス『hinataレンタル』レビュー。利用の流れと注意点を解説。
1回のキャンプで飽きてしまう・・・かも?
最悪、「行ってみだけどキャンプが自分に合わなかった・・・」という場合、買った物が無駄になってしまいます。購入するものは最小限で抑えましょう。

まずはキャンプを試したみたい、という人には最適のサービスだよ。
3-4|購入する場所
購入する場合、どこで購入するかも重要です。
大きく分けて、【実店舗で直接購入】【ネットサイトで購入】の2つがあります。
購入先 | 実店舗 | ネットサイト |
メリット | ・買う前に商品を体感出来る ・店員に商品の説明を聞ける | ・商品の種類が豊富 ・商品の最安価格で買える ・口コミを見れる |
デメリット | ・商品の種類に限りがあるので比較出来ない ・店舗価格なので最安ではない ・店員にも知識のバラつきがある | ・買うまで実物を確認出来ない ・口コミが正しいとは限らない |

僕は8年前、実店舗で店員さんに色々聞きながら直接購入しました。
どちらも一長一短ですが、安く購入するなら楽天などでまとめ買いが圧倒的にお得です。
その場合、デメリットとしては商品の良し悪しを店員に聞けない事。
あらかじめ、本サイトや色々なキャンプブログから情報を収集していきましょう。
≫ 8年目キャンパーが使ってる、初心者におすすめのキャンプ道具を紹介
Step4 デイキャンプに挑戦しよう
道具を揃えたら、いよいよ本番のキャンプに挑戦!は少し無謀です。
ここまでの記事で学んだからと言って、現地でテキパキ動ける事はまずありません。

間違いなく、現地でアタフタして焦ります。
そこでまずはデイキャンプに行きましょう。
デイキャンプとは
宿泊しない、日帰りキャンプのこと。宿泊しないのでテントは張らない。メインはBBQのことが多い。

宿泊しない分、時間や体力的にも負担が少なくて済みます。
4-1|デイキャンプでやりたいこと
通常デイキャンプでは、テントや寝袋を持って行く必要はありません。
でも今回のデイキャンプの目的は、「本番キャンプの予行演習」です。
実際の本番でのキャンプと同様の荷物を持って行きましょう。
「荷物を車に積め込む」という作業も重要な練習です。

思ったより荷物が載せづらいと思います
現地で試したいことは、
- BBQや調理
- 火起こし
- テント張り
- タープ張り
- ランタンの使用
- 寝袋の出し入れ
- 撤収作業
もちろんBBQなどデイキャンプ自体も楽しめますが、メインは道具を試す、設営に慣れる、キャンプ場の雰囲気に慣れること。
多分最初は、テントの設営の難しさと、かかる時間に焦ると思います。
でも慣れてくればスムーズに設営出来るようになります。
4-2|デイキャンプ場の選び方
デイキャンプのキャンプ場の選び方は、出来るだけ本番で泊まる予定のキャンプ場にしましょう。
一度使ったキャンプ場の方が安心して利用できますし、トイレや水洗い場の勝手も分かっていて、心にも余裕が生まれます。
そしてStep1の「キャンプ場の種類」でも説明したとおり、
- オートキャンプ場
- 近場のキャンプ場
- 高規格キャンプ場
これら条件をメインに候補地を決めましょう。
キャンプ場を探す時は以下のサイトがオススメです。
おすすめキャンプ場検索サイト

実はgooglemapはキャンプ場を探すのに優秀。
4-3|デイキャンプの注意点
注意点として、デイキャンプでもテントを張ると、宿泊と同じ金額が掛かる場合があります。

またキャンプ場によっては、デイキャンプを受け付けていない(宿泊のみ)ところもあります。
事前に確認しておきましょう。
4-4|それでも不安が残るなら再トライ
ほとんどの初心者キャンパーさんが、デイキャンプをすると『設営や撤収の予想以上の大変さ』を実感するかと思います。(一部の器用な人は別ですが)
人によっては、本番のキャンプが不安になった人もいるかもしれません。
その場合はもう一度デイキャンプをしてみると良いです。
何度か設営していれば、間違いなく設営時間が短縮していきます。

自信がついた段階で本番キャンプに挑みましょう。
また、不安がある場合のもう一つの方法として、本番のキャンプ場の予約をとるとき「アーリーチェックイン」を使う事です。
アーリーチェックイン
通常午後からチェックインのところ、午前中やお昼からチェックイン可能。
「アーリーチェックイン」が出来るキャンプ場であれば、設営をユックリ焦らずに行う事が出来ます。
宿泊料が上がる事が多いので、そのあたりは予算との兼ね合いで決めると良いでしょう。
Step5 実際にキャンプへGO!
デイキャンプを通してキャンプの雰囲気に慣れたら、本番のキャンプをしましょう!

デイキャンプをした時点で、キャンプの流れはほとんど掴めています。
こうなればあとは、キャンプを楽しむだけ!
5-1|デイキャンプとの違いは宿泊すること
デイキャンプとの違いは、当然ですが「宿泊」することです。
注意したい点は次のとおり。
ランタンの確認

最悪ランタンが故障して灯りが点かないと、夜間のキャンプは不可能です。
日中のうちに点灯チェックして、もし付かない場合はレストハウスでレンタルするなど、早めに対策しましょう。
寝床の確認

寝床がしっかり出来ているかは、キャンプの重要な要素です。
寝床が固かったり底冷えしたりするとキャンプの快適さは激減します。
また隣人キャンパーの騒音や早朝の鳥のさえずりによる睡眠妨害リスクに備えて、耳元に耳栓を用意しておくと万全です。
風呂はどうするか
風呂はいくつかの選択があります。
- そもそも風呂に入らない
- キャンプ場のシャワー設備を利用
- キャンプ場近くの入浴施設を利用

キャンプメンバーに女性がいる場合は風呂かシャワーはほぼ必須になります。
近くの入浴施設を利用する場合、キャンプ場の門限時間を考慮してスケジュールを組みましょう。
最悪、入浴施設から車で戻ってきたら門が閉まっていて入れない、なんてケースもあり得ます。
防寒対策
標高の高いキャンプ場の夜は、日中では想像できないくらい冷え込む事が多いです。

僕の初めてのキャンプはGW。夜は寒くて眠れなかった記憶があります。
真夏以外はカイロやフリースなど、十分な防寒対策は必須、と思っておいた方が良いです。
翌日の天気確認
1日目の天気が良くても、撤収時の2日目に雨が降った場合、撤収作業が非常に大変になります。

雨で濡れているテントやタープを仕舞うのはかなり大変です。
状況に応じて「日帰りキャンプに変更する」という英断も検討しましょう。

特に初めてのキャンプであれば、無理はぜったい禁物です。
テントの乾燥
雨が降っていなかったとしても、テントの下は夜露によって、基本濡れています。

ドーム型テントではひっくり返して乾かしてから撤収が一般的な方法です。
テントを結露から守るコツとしては、ブルーシートをテント下に敷いておくと、テントが濡れずに済みます。
キャンプの始め方が分かったところで、行動してみよう。
今回、色々キャンプの始め方について解説してきました。
この記事を一通り読んだことで、キャンプの最低限の知識が身に付いたと思います。
続いては実践編として、『キャンプの具体的なハウツー』について
- キャンプ用品の選び方・オススメ一式
- キャンプ計画の具体的な立て方
- キャンプ場の探し方
- キャンプ前日までに準備しておきたい内容
- 食材の準備方法
- テントの立て方
- 炭火の起こし方
- などなど・・・
具体的な行動の手順について解説した記事がこちらになります。
こちらの記事を読みながら、実際に行動してみましょう。
キャンプ初心者のなかには、最初のキャンプで「辛い」「怖い」「つまらない」という印象を持ってしまい、2回目に繋がらない人も見てきました。
正しい知識を持って正しく始めていけば、結果も変わったかも、と思う事もあります。
でも同時に、情報ばかり仕入れていても意味がありません。
キャンプ熱は、熱しやすいけど冷めやすいです。
この記事を最後まで読んでくれた人は、自分のキャンプ熱が高まっているうちに早速行動に移しましょう!
この記事について、ご質問やご意見がございましたら、下記フォームよりお問い合わせください。