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- 経験者なら知っていて当然の暗黙のルールがありそうで不安
- 知らないマナーとかマイナールールがあって犯しそうで心配
ルールやマナーを知らないキャンプ初心者が、現地で他のキャンパーとトラブルを起こすことがあります。
僕はキャンプ歴10年、キャンプインストラクターの資格を保有してます。また熟練キャンパーにルールやマナーについてのアンケートを実施しました。
この記事では、アンケートの結果、最も多くのキャンパーが気を付けてるルールやマナー12つを解説します。
記事を読んで、現地でトラブルになる可能性を激減させておきましょう。
キャンパーが意識してるマナー12つ
30人の熟練キャンパーに「キャンプのマナー」についてアンケート調査を行いました。その結果を紹介します。
キャンパーが気にするマナー12つ
「自分が気を付けてるキャンプのマナーやルール」についてアンケートを取りました。
結果は次のとおり。
これら12のマナーやルールについて、多くのキャンパーに意識されてる順に解説していきます。
キャンパーのマナー意識度
「マナーやルールをどれくらい意識しているか」についてアンケートを取りました。結果は次のとおり。
7割以上のキャンパーが、キャンプのマナーやルールについて強く意識しているようです。
キャンプ場のルール
キャンプのルールやマナーについて、最も多くのキャンパーに意識されていたのが「キャンプ場のルール」。
「キャンプ場のルール」とは
それぞれのキャンプ場で定められた独自ルールのこと。「〇〇キャンプ場ではOK」のルールも、「△△キャンプ場では禁止」という事はよくあります。
よくある独自ルールの例を6つ挙げます。
- よくあるキャンプ場のルール
- 直火の可否
花火の可否
ペット同伴の可否
サイレントタイムの有無と時間帯
ゴミ捨てのルール
オーディオ機器の使用の可否
キャンプ場のルールはホームページに載っていることが多いです。キャンプ場を選ぶときに確認しておきましょう。
これら6つの独自ルールの例について解説していきます。
直火の可否
直火とは、地面のうえで直接焚き火をすること。
直火禁止のキャンプ場で焚き火をする場合は「焚き火台」を持参して、火が地面に直接当たらないように焚き火をする必要があります。
体感では7~8割くらいのキャンプ場が直火禁止というイメージです。
直火や、火の取り扱いのマナーの詳細は後ほど詳しく解説します。
花火の可否
ファミリーキャンプでは花火もキャンプの醍醐味のひとつですが、禁止しているキャンプ場もあります。
禁止じゃなくても、時間と場所が決められているキャンプ場が多いね。
手持ち花火のみOK、というところもあります。
花火はキャンプ場の近くの住民への配慮や、山火事の危険性など、色々な問題があります。
花火が出来る場合でも、節度を持って楽しみましょう。
ペット同伴の可否
ペット同伴が出来るキャンプ場はけっこう多いです。
「ドックラン」が併設されてたり、キャンプ場との相性は良いね。
でもマナー問題に発展しやすい一面も。
6年
女性
「リードに繋がれてない犬が寄ってきて食べ物をせがまれた」
8年
男性
「鳴き声が煩くて眠れなかった」
ペットを連れていくときは十分な躾(しつけ)が必要です。
躾が不十分なまま、「愛犬と自然に触れあいたい」と安易にペット同伴OKのキャンプ場に行ってしまうのは危険。
周りのキャンパーに迷惑がかかるだけでなく、自分も気が休まらずキャンプを楽しむどころではなくなります。
キャンプ場でよくあるペット同伴時のルールは次のとおり
- リードを着ける(放し飼いしない)
- オシッコや糞の始末を徹底する(オシッコをしたら水で流す)
- 受付棟やサニタリールーム(洗い場やトイレ)にペットを入れない
- 無駄吠えをさせない
また自分がペットを連れていなくても、ペットOKのキャンプ場では上記のようなペットトラブルに巻き込まれるリスクがある事は承知しておきましょう。
サイレントタイムの有無と時間帯
多くのキャンプ場ではサイレントタイムが設定されています。
特に設備の整った高規格キャンプ場ほど明確に定められている傾向があります。
サイレントタイムの時間帯はキャンプ場により異なります。夜9~10時以降がサイレントタイムとして設定されていることが多いです。
サイレントタイムの詳細は、後ほど詳しく解説します。
ゴミ捨てのルール
「キャンプ場で出たゴミは家に持ち帰る」
この考えがキャンプの大原則です。
でもゴミ捨て場を用意してくれているキャンプ場も多いです。
ゴミ捨て場がある場合でも、ゴミの捨て方のルールはキャンプ場によって異なります。
- 燃えるゴミのみ回収してくれる
- 分別すれば、ビンやカンも回収してくれる
- ガス缶や金属類も回収してくれる
このようにキャンプ場ごとにさまざま。
ゴミの分け方もキャンプ場によって異なります。キャンプ場のチェックインの時に説明を受けるので、しっかり守りましょう。
ゴミの処分のルールやマナーの詳細は、後ほど詳しく解説します。
オーディオ機器の使用の可否
キャンプ場によっては、音の出るオーディオ機器(スピーカーやスマートフォン)の使用を禁止しているところもあります。
また禁止でなくても、最小限の音量に抑えるよう決められていたりします。
その他、キャンプ場により様々なルールがある
以上、キャンプ場でよくあるルールを6つ紹介しました。
それ以外にも、キャンプ場ごとのマイナーなルールが決められている事もあります。
例えば・・・
- 使用して良い食器用洗剤は植物性由来の洗剤のみ(自然環境保護のため)
- 他のキャンパーとの合流禁止(宴会禁止により、静かな雰囲気を保つため)
このようなルールは、キャンプ場を経営している人の考えや想いが形になっています。
「ルールが多くて面倒だな・・・」なんて思わず、相手(キャンプ場)の気持ちも理解しながら、キャンプを楽しみましょう。
ゴミ問題や近隣住民への配慮不足。いろいろなマナー不足が原因で閉鎖に追い込まれたキャンプ場もあるよ。
「ひとつのキャンプ場をみんなで共有している」という意識を持ちながらキャンプをすることが重要です。
ゴミの処分
「ゴミの処分」も、多くのキャンパーに意識されているマナーのひとつです。
キャンプ場のゴミの処分については、次の4つを抑えておきましょう。
「ゴミの処分」のチェックポイント4つ
◆ 原則は「キャンプ場のゴミは自宅に持ち帰る」
◆ キャンプ場のゴミ捨てルールに従う
◆ ゴミの分別をしっかりする
◆ ゴミを出さない工夫をする
これらチェックポイント4つをそれぞれ解説します。
原則は「キャンプ場のゴミは自宅に持ち帰る」
最近はゴミ捨て場を設置しているキャンプ場が増えてきました。特に高規格キャンプ場ではゴミ捨て場も綺麗で使いやすいです。
でもキャンプの原則は、自宅へゴミを持ち帰ること。
「本来持ち帰るゴミ」をキャンプ場で回収してくれている、という意識を持つことが大事です。
キャンプ場のゴミ捨てルールに従う
さきほど解説した「キャンプ場のルール」でも紹介したとおり、ゴミの捨て方はキャンプ場ごとに異なります。
ゴミの出し方はキャンプ場のホームページやチェックイン時に現地で渡される案内書に書いてあります。
「コレくらいはテキトーで良いか」なんて思わず、しっかりキャンプ場のゴミ捨てルールに従いましょう。
特に焚き火やBBQで出た炭や灰を、そのまま放置して帰ってしまうキャンパーもいますが、これは絶対NG。
多くのキャンプ場では「灰捨て場」が用意してあるので、キャンプ場のルールに従って処分しましょう。
ゴミの分別をしっかりする
燃えるゴミ以外にも、プラスチックゴミ、ビン類、金属類、生ごみなど、ゴミにも色々種類があります。
どのように分別するかはキャンプ場やキャンプ場を管轄する自治体によって異なります。
キャンプ場でゴミを捨てる場合、決して自分の自治体のゴミ分別方法で判断しないで、キャンプ場の分別方法に従いましょう。
ゴミを分別するうえで、ゴミ袋が複数枚必要になります。キャンプ場でゴミ袋をもらえる場合もありますが、これだけでは足りないことも。
余裕をもって、ゴミ袋を4~5枚持参しましょう。
ゴミを出さない工夫をする
そもそも、キャンプでゴミの出る量を減らす工夫をしましょう。
キャンプ場の負担も減るうえ、キャンプ場現地での労力も減るのでとてもオススメです。
具体的なゴミを減らすテクニックは次の4つ。
ゴミを減らすテクニック4つ
◆ 肉や野菜は袋やトレーから取り出して、カットや味付けの下ごしらえをしてジップロックに入れて持って行く。
◆ 皿・コップ・はし。これらは使い捨てではなく、何度も使えるものを使用する。
◆ 新しく購入したキャンプ用品は、箱から取り出して持って行く。
◆ 食べ残しを持ち帰れるようにタッパを持参する。
少しの工夫でゴミの量も現地での労力も大きく減るから、ぜひ実践してほしいよ。
火の取扱い
火の取扱いで最も注意が必要なのは「焚き火」。
焚き火はキャンプの醍醐味のひとつですが、キャンパー同士のトラブルの元になることもあるので注意が必要です。
具体的に気を付けるべき火の取扱いは、次の5つ。
火の取扱い注意ポイント5つ
◆ 直火禁止のところで直火をしない
◆ 火の強さに注意
◆ 焚き火の位置
◆ 消火確認
◆ 焚き火後の炭や灰の処分
これら注意ポイントについて解説していきます。
直火禁止のところで直火をしない
「キャンプ場のルール」でも紹介しましたが、多くのキャンプ場では直火は禁止です。
今回独自にアンケートをとったなかでも、直火禁止のところで直火をしている人を見掛けてイヤな気分になった、という人もいました。
1年
20代女性
直火が禁止の川のキャンプ場で、到着したときに石が真っ黒になって集められていた。危険性も高いため良くないと感じました。
なかにはルールを知らずに直火をしてしまった、という人もいます。
自分がそうならないように、必ずキャンプ場のルールを確認しておきましょう。
火の強さに注意
焚き火をする時は火が強くなりすぎないよう注意しましょう。
火が強すぎて、火の粉がテントやタープに付いて穴が開いてしまうことがあります。
僕が愛用してるイスも、火の粉で穴が空いてます。
自分の道具ならまだしも、レンタル品やとなりのキャンパーのテントに穴を開けてしまったらトラブルになります。
また焚き火用の薪(まき)が湿っていると「パチッ」と爆(は)ぜやすく、火の粉が大きく舞う事があるので注意。
火の粉が近くの枯れ葉や枯れ草に引火して危うく山火事、なんてケースも聞いた事あるね。
キャンプや焚き火に慣れるまでは「少し弱いかな?」と感じるくらいの火力に抑えるよう意識しましょう。
焚き火の位置
焚き火の位置によっても自分のテントやタープだけでなく、となりのキャンパーのテントに穴を空けてしまう可能性もあります。
実害が出ていなくても、自分のテントの近くで焚き火をされるだけでキャンパーは嫌がります。
焚き火の位置を決めるときは、次のことを意識しましょう。
- 焚き火の上部はテントのキャノピー(屋根部分)やタープがないか
- となりのキャンパーのテントやタープから十分離れた位置か
- 近くに落ち葉や枯れ葉など、燃え移りやすいものがないか
消火確認
夜の就寝前や焚き火台から暫く離れるとき、かならず完全に消火させましょう。
「ほぼ消えてるからもう大丈夫」と思いがちですが、かならず完全に消えてから離れるようにしましょう。
強風が吹いて周りの枯れ葉や枯れ草に引火し山火事やとなりで寝ているキャンパーのテントに引火する可能性もあります。
どうしても直ぐにその場をしばらく離れないといけない時は、水を掛けて消火するしかないね。
水を掛ける場合、焚き火台に水が直接かかると急激な温度差で焚き火台が変形してしまうので、注意が必要です。
焚き火後の炭や灰の処分
焚き火で出た炭や灰は、キャンプ場の灰捨て場に捨てます。
灰捨て場を設置しているキャンプ場は多いです。
もし灰捨て場がない場合は自宅へ持ち帰り、自治体の処分方法にしたがって処分します。
灰の処分方法は自治体ごとにけっこう違います。必ず確認するようにしましょう。
キャンプ場に埋めたり林に撒いたりするのは生態系に悪影響を与えてしまうため、絶対NGです。
サイレントタイム
「キャンプ場のルール」でも解説しましたが、サイレントタイムとは、夜間に他のキャンパーの睡眠を邪魔しないよう、声や音、明かりを最小限に抑える時間帯のこと。
時間帯はキャンプ場により異なりますが、夜9~10時以降がサイレントタイムのことが多いです。
サイレントタイム中に注意したい事は次の4つ。
サイレントタイムの注意点4つ
◆ 会話は出来るだけ小声で
◆ 音の出るオーディオ機器は止める、もしくは音量を最小限に
◆ ランタンや焚き火の明かりを最小限に
◆ 車のアイドリングストップだけでなく、ドアの開閉にも注意
これら注意点について解説していきます。
会話は出来るだけ小声で
キャンプのマナーで最も問題になるのが就寝時の周りの宴会や騒ぎ声。
僕も過去に何度も、周りのキャンパーがうるさくて眠れない経験をしてます。
アンケートでも「宴会がうるさくて眠れない」という声は多かったです。
2年
女性
ファミリーキャンパー3、4組が夜中の2時を過ぎても宴会をしていて、寝不足で楽しいキャンプが台無しにされました。
1年
男性
夜10時を過ぎても、酒を飲んで騒いでいるグループが近くにいて最悪だった。寝ようとすると笑い声が聞こえて邪魔されました。
サイレントタイム中でもお酒を飲むのを禁止しているわけではありませんが、声の音量は最小限に抑えるようにしましょう。
「サイレントタイム中は、既にほかのキャンパーは全員寝ている」と思って会話するくらいが丁度良いです。
音の出るオーディオ機器は止める、もしくは音量を最小限に
サイレントタイム中のオーディオ機器の使用は、キャンプ場のルールに定められている事が多いので、その指示に従いましょう。
もし明記されていない場合でも、サイレントタイムがある限り、なるべく音量を抑えるようにします。
ランタンや焚き火の明かりを最小限に
サイレントタイム中は音だけでなく、明かりも最小限にします。
明かりが他のキャンパーの睡眠の妨害になります。
キャンプ場は電灯などもなく、基本まっくら。少しの明かりでも眩しく感じます。
また天体観測を楽しみにしてるキャンパーもけっこう多いです。そのようなキャンパーにとっては、明かりは最小限にしてほしいところ。
メインのランタンを消灯して、サブの弱めのランタンで手元・足元を照らすのみにします。
また、焚き火が「パチッ!」と爆ぜる音が意外とうるさく感じる事もあります。火力を最小限にして、明るさだけでなく音を抑えるようにしましょう。
車のアイドリングストップだけでなく、ドアの開閉にも注意
サイレントタイム中に車のエンジン音は基本NGです。
緊急時以外はエンジンを掛けないように心がけましょう。
意外と気になるのがドアを閉める時の音や、車のリモコンのロック音。
ドアを閉める時の「バタン!」という音や、リモコンでのカギ開け閉め時の「ピピッ」という電子音。
人によって感じ方は違いますが、静寂なキャンプ場の夜では、車のささいな音も気になることは覚えておきましょう。
もちろんドアやカギの開け閉め自体がマナー違反ではありません。出来るだけ最小限にするよう意識をしてみましょう。
声の大きさに注意
これまで解説したサイレントタイムや夜間だけでなく、昼間も含めて声の大きさを気にするキャンパーは多いです。
ファミリーキャンプやグループキャンプでは家族や仲間と自然の中でワイワイおしゃべりするのは最高に楽しいです。
ただそれでも、周りの人への配慮は忘れないようにしましょう。
キャンプ場に来るキャンパーの目的はひとそれぞれ。
静かに過ごしたいソロキャンパーや、まったり雰囲気を楽しみたいカップルキャンパーもいます。
キャンプ場を宴会会場と勘違いして、周りに迷惑を掛けてトラブルに発展するケースもよく聞きます。
若い学生グループキャンパーに多いよね。
ワイワイ楽しむ事はもちろんOKです。
でも周りのキャンパーにも気を配り、状況に応じて声の大きさ(騒ぎ方)を調整するように意識しましょう。
オーディオ機器
キャンプ場のルールで、周りに聞こえる音を出すオーディオ機器(スピーカーやスマートフォン)の使用を禁止にしているところは多いです。
秋キャンプになると「ケルト風のBGM」をかけたくなります。
自分の求めてる雰囲気と、他のキャンパーの求めてる雰囲気は違うからね。
自分には心地良い音楽でも、他のキャンパーにとっては雑音だと思った方が良いよ。
使用可能な場合でも、周囲のキャンパーに迷惑を掛けない程度の音量にとどめておくよう意識しましょう。
イヤホンで周りに音が漏れなければ使用可能な場合も多いです。
あいさつ
キャンプ場では、他のキャンパーさんと会った時には軽く挨拶しましょう。
「こんにちは」「おはようございます」くらいの挨拶をすることがキャンプの一般的なマナーです。
必要以上に会話をする必要はありません。
コミュニケーションが苦手で挨拶するのも辛いなら、会釈だけでも良いよ。
相手に気持ちが伝わればOK。
キャンプ場ではささいなことからトラブルになることがまれにあります。
最初に挨拶をしておくことでお互い好感を持ち、トラブルを回避できることもあります。
プライバシーの配慮
キャンパー同士の「軽いあいさつ」はとても大事です。
でも必要以上に深く会話をする必要はありません。
キャンプに来ている目的は、人それぞれ。
なかにはソロキャンプでひとりの時間をゆったりと過ごしたい人もいます。
カップル2人で雰囲気を楽しみたい人もいます。
ソロキャンパーやカップルキャンパーの多くは、自分達だけの時間を楽しみに来ている人がほとんどです。
キャンパーに取ったアンケートのなかでも、必要以上に声をかけられて辛かった、という意見もありました。
10年以上
男性
自分たちがテントでくつろいでたら、「いいテントですね」とか「いいチェアですね」とか「今日はどちらから?」とか、無断で近付いてきて馴れ馴れしく声掛けしてくるキャンパーがいてとても不快でした。
2年
女性
ひとりのんびりと静かに過ごしたかったのに、ちょっと同席したキャンパーに長居されて気をつかった。
もちろん中には、声を掛けられて嬉しい人、積極的に色々な人と交流したい人もいます。
最初の挨拶の反応を見ながら、話しかけられるのが嬉しそうなら問題ありません。
でも話しかけられるのが嫌そうな人なら、軽く挨拶する程度に留めておきましょう。
環境保護
キャンプ場ではなるべく自然環境に優しい行動をとるよう心がけましょう。
キャンパーは基本的に自然を大事にする人が多く、自然環境に悪い行動をしていると、厳しい目を向けられやすいです。
環境に優しい行動の具体的な例を挙げると、次の5つ。
環境に優しい行動5つ
◆ キャンプ場に生えてる木の枝を切らない
◆ 直火は極力避ける
◆ 皿や鍋に残った汁はなるべく拭き取る
◆ 洗剤は環境に優しいものを使う
◆ ゴミが風で吹き飛ばされないよう注意
これら5つについて、解説していきます。
キャンプ場に生えてる木の枝を切らない
焚き火の薪(まき)に使うために、キャンプ場に生えてる木の枝を切ったりしないようにしましょう。
木に悪影響を与えてしまうのはもちろんですが、そもそも生えてる枝は焚き火用の薪には適しません。
水分を多く含んでいて、燃えにくかったり爆ぜやすかったりします。
木の枝を使いたい場合は、既に落ちている枝を拾い集めるようにしましょう。
拾って良いかどうかも、キャンプ場の管理者に確認するようにね。
直火は極力避ける
直火は生態系にとって悪影響。出来るだけ直火を避けるよう、専用の焚き火台等を用意しましょう。
キャンプ場によっては直火OKなところもありますが、自然保護の観点からはなるべく避けた方が良いです。
直火の熱により、見た目以上に地面の微生物や植物の根にダメージを与えています。
とくに樹木の根へのダメージは深刻。長期にわたって少しずつ樹木が枯れてしまう原因になります。
また直火は地面に近い分、火が周囲に飛び移りやすいです。
近くに枯れ葉や枯草があると、そのリスクがさらに高まります。
もし山火事なんて起こしたら、シャレになりません。
皿や鍋に残った汁はなるべく拭き取る
少しでも汚水を流さないよう、皿や鍋に残った汁はティッシュやキッチンペーパーで拭き取りましょう。
キャンプ場は市街地とは異なり、浄水能力が低いです。
多くの汚水を処理できません。使用する洗剤の量も減り、環境への負担が減ります。
拭き取った後のティッシュやキッチンペーパーは、生ごみ用の袋に入れて、燃えるゴミに。
拭き取った方が、洗う時もすごい楽だよ。
洗剤は環境に優しいものを使う
キャンプ場では、できるだけ環境に優しい洗剤を使うようにしましょう。
環境に優しい洗剤とは、界面活性剤が入っていない洗剤。
普段キッチンで使っている「ジョイ」「Magica」「キュキュット」などは界面活性剤が含まれています。
油汚れの落ちは良いですが、浄水能力が低い場所では洗剤の成分を分解しきれず水質を悪化させてしまいます。
洗剤の種類を制限しているキャンプ場は少ない印象です。
でも環境のことを考えると、出来るだけ界面活性剤が入ってない洗剤を使いたいところです。
ゴミが風で吹き飛ばされないよう注意
ゴミはしっかり片付ける意識があっても、キャンプ場では風で飛ばされてしまう事もけっこうあります。
特にプラスチックの包装袋やトレーは風に飛ばされやすいです。
一度川に飛ばされればそのまま海に流れ、いまや深刻な環境問題である「プラスチックゴミ」になってしまいます。
風に飛ばされやすいゴミは、すぐにゴミ袋に入れるよう意識しましょう。
「来た時より綺麗に」をイメージしよう
マナーやルールは他にもゴミの分別など挙げればキリがありませんが、「来た時より綺麗に」を意識すれば全く問題ありません。
次に使うキャンパーや将来のキャンパーが気持ちよく使えるよう、キャンプ場の環境を大切にしましょう。
敷地
他のキャンパーのサイト(敷地)に入らないようにするのがキャンプのマナーです。
トイレや洗い場に近いからといって、他の人のサイトを通ったり横切るのは厳禁。
「少しくらい良いのでは?」という感覚の人もいると思います。
でもキャンプでは他キャンパーの敷地に入らないのは当然のルール。無用なトラブルを避けるためにも意識しておきましょう。
ロープなどで仕切られた区画サイトなら明確に敷地の境界がわかります。
いっぽう境が不明確なフリーサイトでは、どこまでが他のキャンパーの敷地なのか、判断しづらいです。
荷物やテント・タープのある位置から半径1mくらいを目安にしておきましょう。
子連れキャンプでは子供が他のキャンパーのサイトに入ってしまいやすいです。十分言い聞かせましょう。
ロープまたいだらママに怒られた・・
マナーは守ろうね!
車
キャンプ場は、テントを立てる場所まで車で移動できるオートキャンプ場と、駐車場からリアカー等で道具を運ぶキャンプ場があります。
オートキャンプ場の場合、キャンプをする場所と車との距離が近いので、色々と注意が必要です。
キャンプ場内での車のマナーで注意すべき事は、次の4つ。
キャンプ場内での車のマナー4つ
◆ キャンプ場内は徐行運転
◆ アイドリングストップ
◆ サイレントタイムの車の移動は極力控える
◆ 自分のサイトからはみ出さないよう停車
これら車のマナー4つを解説します。
キャンプ場内は最徐行で運転
キャンプ場内では車の移動は最徐行が基本です。
理由は2つ。
- 子供の飛び出しのリスクが非常に高い
- 車移動時の砂ぼこりで、料理やテントに土が被る
徐行のスピードは、キャンプ場の案内看板等に従いましょう。
アイドリングストップ
車を停止したら、むやみにエンジンを掛けておかないようにしましょう。
周りのキャンパーに迷惑なだけでなく、環境保護の点からもNGです。
サイレントタイムの車の移動は極力控える
キャンプ場にサイレントタイムが定められている場合、基本的に車の移動も禁止です。
夜間で視界が悪くて危ないだけでなく、既に寝ているキャンパーにとってエンジン音やヘッドライトの光は睡眠妨害になります。
サイレントタイムに車を移動させる必要がないように、車が必要な用事は事前に済ませておきましょう。
自分のサイトからはみ出さないよう停車
自分のサイトの範囲が明確に決められている区画サイトの場合、必ず車も含めてサイト内に収まるようにします。
自分のサイト外に車がはみ出てるのは、自宅でいう「車を道路にはみ出して駐車している」と同じ感覚です。
煙
焚き火や炭を使った料理をする場合、煙がとなりのキャンパーに極力かからないよう配慮しましょう。
ただし風向きでどうしようもない事もあります。
なるべくとなりのキャンパーから離れた位置で焚き火やBBQをするよう、位置を考えましょう。
火力も強くしすぎないで、煙があまり出ないよう注意しましょう。
燃えるからといってプラスチックなどを焚き火の中に入れないこともマナーのひとつ。
有害な煙があがり、周りのキャンパーに迷惑です。
その他のマナー
30人キャンパーにアンケートを取った結果、少数でしたがこれまで解説した12つのマナー以外にも気を付けてるマナーがありました。
それらを紹介します。
2年
女性
子供と行く際には、他の人の迷惑にならないようにファミリー向けのキャンプ場を選ぶようにしています。
10年以上
男性
消火用バケツを常に準備しています。
2年
男性
トラブルや危険を避けるため、酒で酔い過ぎないよう注意している。
10年以上
男性
食器は洗わず拭いて持って帰る。
6年
女性
夜間の移動時、手持ちライトは明るさに注意する。(天体観測している人への配慮)
4年
男性
自分たちのスペースを取りすぎない。(フリーサイトの場合)
4年
男性
風で飛びやすい(軽い)ゴミが出ない様に持ち物を工夫する。
これらはこのアンケートで回答した人が気を付けてることです。必ず同じ行動をしなくてはならないものではありません。
「そういう事も考えて行動してるキャンパーもいる」という認識を持っておけば良いと思います。
マナーの定義は人によっても違う。マナーやルールはほど良い距離感でキャンプを楽しもう。
キャンプ以外でもそうですが、マナーはとても難しい問題です。
人によってマナーの定義が違うので、「自分の考えが絶対正しい」と思い込む事自体がトラブルの原因になる可能性もあります。
- 自分は正しいと思ってるのに注意された
- キャンプ中にどうしても目に余るマナー違反のキャンパーを見掛けた
どちらも嫌な気持ちになります。
僕自身も、キャンプ中にマナー問題で嫌な気分になった事もあります。
それでも相手の考えも理解することは大事です。
相手の状況や考えを尊重する気持ちを持つことで、トラブルに発展する可能性は激減します。
またどうしてもトラブルに発展してしまいそうな時には、管理人に相談するなど当事者だけで解決しないようにしましょう。
キャンプのルールやマナーについてひととおり理解できたら、キャンプを始めるまでの流れを確認してみましょう。
また他にもキャンプの基礎知識を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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